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制作領域:企画|デザイン

2020年3月で無事4期目を迎えたcrage。
メンバーも増え、手狭になったオフィスを移転するなど、会社として大きく変化する時期でもありました。
そこで、一つの節目として、企業イメージの刷新を行う企画が立ち上がりました。
まず第一弾は、コーポレートロゴのリニューアルです。

選定方法
デザイナー全員参加で、社内コンペを実施。
各々がそれぞれの思う”crage”を考え、形にし、提案をしました。

また、ただコンペを行うだけではなく、創作にあたっての過程を見える化し共有したことで、
今の”crageのイメージ”や”目指す姿”を擦り合わせると同時に、チームとしての結束力を高めることに繋がりました。

▼応募された案(一部抜粋)

これらの案をもとに、全社員向けにアンケートを実施。
何度も集計&絞り込みを繰り返し、最終的に1案をベースデザインとして採用します。

▼採用された案

▼採用案の制作の流れ
①ロゴトレンドの調査
ファッションブランドまでもがサンセリフを起用したミニマルロゴへの刷新が目立ちます。
その時代に合わせたトレンドをしっかり取り込むことで初めて、その先のロゴに込める思いが表現できるものだと思います。
(そこがずれると、このロゴダサい、古い、、など、表面的な部分しか見えなくなります……)
また、ニュートラルでシンプルなフォルムにすることで、より多くの層に受け入れられ、記憶にも残りやすいものになります。
これらを踏まえ、以下のポイントを軸に思考することにしました。
・サンセリフ体
・ミニマル
・グラデーション

②crageのイメージや目指す姿をキーワードで書き出す
親しみ、繋がり、集団、クリエイティブ、柔軟さ、創造する、変化、個性x個性

③フォントの選定
サンセリフ体の中でも、シンボルの形と親和性の高いフォントに絞って検討しました。

④シンボル
柔軟さや変化、そして集団というキーワードから、図らずしも生物としてのクラゲがぴったりなのではと考えました。
(社名の由来としては生物のクラゲとは実は全く関係がないのですw)
集団やチームワークの側面を表現したかったので、1匹単体では意味がないと考え、”2匹の個体”を表現する形にしました。

ブラッシュアップ
採用された案はコンペ用の仮案なので、ここから正式ロゴにするために、更にブラッシュアップ作業を行います。
– シンボル(アイコン)の形はどんなものが良いか?
– タイポグラフィ(crageの文字)にはどのフォントを使用するか?
スタイリッシュだけどどこか親しみやすさのある、”crageを象徴するデザイン”を目指して、試行錯誤しました。

▼ブラッシュアップ作業の一例
より”チームワーク”や”一体感”のイメージを出したかったので、2匹の個体が交じりあうような形に修正。

特に”a”の形について、コンペの時点では傘のついた形のフォントで検討していましたが、複雑さを削って覚えやすくニュートラルなイメージを目指すために、”a”に傘のついていないフォントで再検討し、「futura」を採用することにしました。
futura自体はスタイリッシュで尖った印象も兼ね備えたフォントなので、角に丸みをつけることで、キーワードでも出した”親しみやすさ”を出しています。

正式決定!
このような過程を経て、無事、正式なコーポレートロゴが決定しました!
完成したものがこちらです↓

しかし、これで終わりではありません。
自社のロゴと言えども、使用にあたってのルールを決めるまでが仕事です!
ということで、crageのロゴにも、このようにしっかりとデザインガイドラインが作成されています。

▼デザインガイドラインの一部