名刺リニューアル

制作経緯

コーポレートロゴ、HPのリニューアルに伴い、
名刺も新しいブランドイメージへとリデザインすることになりました。
そこで社内メンバーによってcrageにおける名刺の定義を改めて確認し、
crageらしさを表現できる名刺作りをスタートさせました。

既存の名刺は表面と裏面の情報が同じ内容で、日本語表記と英語表記の違いのみでしたが、
過去の使用機会における英語表記の実用性を考えると不要ではないかという意見や、
他社様の名刺をリサーチすることで、印象的なものやブランドイメージが明確なものなどを参考にし、
どうすればcrageの特色を名刺に落とし込めるか議論を重ねていきました。

▼旧名刺デザイン

そして議論の結果、以下の方向性でデザインを掘り下げていくことを決め、
各デザイナーでそれぞれデザイン案を制作していくフェーズに進行し、いくつかの案から表裏それぞれ選定しました。

表面:ロゴとそれ以外の情報を整理し、個人を認識しやすくしたい
裏面:ロゴを大きく掲載し、ブランディングを印象づけるデザインにしたい

▼表面

読みやすさと存在感を両立しているフォント「ヒラギノゴシック」で制作し、
ヒラギノゴシックにより可読性は維持しつつフォントサイズを全体的に落とすことでスタイリッシュな印象にしました。
情報は3ブロックで分け、一番目立たせたい個人名のブロックにはアイキャッチにパーソナルカラーを施し、オリジナル感も演出しています。

▼裏面

「様々な色が混ざり合うイメージ」を元にデザインを検討しました。
実際に水彩絵の具で素材を作成し、PC上で色の組み合わせを調整しています。
同系色で混ざり合うものや、多色でカラフルなもの、様々なパターンを作成し上記候補に絞り込みました。

▼その他の案

上記デザイン案を元にメンバー間で議論を重ね、
以下の方向性でさらにデザインをブラッシュアップしていくことに決まりました。

表面:より個人にフォーカスし、裏面のロゴを印象づけるために表面にはロゴを排除
裏面:表面のパーソナルカラーを踏まえ、各メンバーの個性を2色の混ざり合いで表現

これにより名刺で個人の個性を表現し、名刺全体で個性の集まり「crage=個性×個性」を表現しようという意見にまとまりました。
またそれに伴い、パーソナルカラーが選定できる診断サイトを作ってはどうかという意見が挙がり、
開発工数を検討した結果、名刺デザインと並行して名刺ジェネレーターの開発が決定しました。
これは診断テストを行ってパーソナルカラーを算出し、実際に自分が選んだ色がどのような名刺になるのかを確認できる、といったものになります。

▼決定稿

表面はホワイトスペースを設け、ワンポイントカラーを目立たせることにより要素を整理し、より見やすくシンプルにしました。
裏面は全45種の組み合わせパターンを作成し、色の混ざり合いが自然に見えるよう注意しつつ、ロゴが埋もれないよう微かに光彩をつけています。

名刺ジェネレーターについて

▼名刺ジェネレーター

パーソナルカラーを定義するために、マンセル10色環と色彩心理学を用いて定義しています。
裏面のデザインが2色の水彩イメージに決まったので、白黒などの無彩色を避けた10色環を基準のカラーとして利用し、
色彩心理学の「この色を選ぶ人はこういう人が多い」という理論に沿って「基本性格」と「人間関係・恋愛」の2つの設問を設定、
それぞれの設問に50個、合計100個の答えにカラーを結びつけ、10色の内から2色を導き出せるようになっています。
もし診断結果が好みのデザインではなかった場合は、引き直しも可能となっています。
また、新メンバーを迎える際に堅苦しくならないよう、ロゴのシンボルをモチーフにしたクラゲちゃん(ここだけに登場するレアキャラクター)を用いてラフに仕上げました。

▼色の定義について

開発については、ソースコードをgithub管理にしましたが、診断結果を見た人が答え合わせできないようにコミットに注意しました。
また、質問1と質問2で色が被らないようになっているか注視し、診断結果をSlackに通知する仕組みとSlack内の見え方調整に苦慮しました。

このような経緯を経て弊社の名刺は作られていくことになりました。
本プロジェクトはキックオフから約1ヶ月半程度で名刺デザイン、サイト制作を終えており、
要件定義からFIXまで社内メンバー一丸となりスピード感を持って取り組みました。
そのうえでcrageを表現するクリエイティブを形にできたと思っております。
ご覧になる機会がございましたら、ぜひ各メンバーの名刺を見比べてみてください。

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